栗棟美里 個展「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」
1988年生まれの栗棟は京都精華大学及び大学院で版画を学び、現在は出身地である神戸を拠点に活動しています。
大学在学中より作家としての意識を強く持ち活動してきた栗棟は、自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、美・存在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきました。
2018年の個展「Still Remained」では、視覚による認識の本質・美術の在り方/見方を再考するというテーマのもと、様々なメディアを介し、消費されていったイメージを素材とした作品群を発表しました。これは栗棟による刹那的なイメージ・情報を一度破壊し、美術作品として昇華させることは可能か?という検証でもあり、急速化する情報社会の中で「見る」という行為の本質とは何かを鑑賞者へ問う試みでもありました。
今展でも、その問いに対する栗棟の姿勢が見て取れます。
昨今、オンライン上でのコミュニケーションが急速化する中、液晶画面を介して人と人とが対峙する場面が日常的となりました。時間・場所を問わず対面できる環境が整ったことで新しい生活様式が生まれ、便利になった反面、ある種のリアリティの欠如を感じずにはいられない、と栗棟は言います。
3年ぶりとなる今展では、写真史の中でも普遍的なテーマである「ポートレート」というフォーマットを軸に、実在しない人物をモチーフにした作品群を発表します。同展覧会のタイトルにもなっている大作「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。*1」を中心に、約17点の新作を展覧いたします。この機会に是非ご高覧下さいませ。
*1: 同作品が「Kyoto Art for Tomorrow 2021 – 京都府新鋭選抜展 -」において、産経新聞社賞を受賞。
大学在学中より作家としての意識を強く持ち活動してきた栗棟は、自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、美・存在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきました。
2018年の個展「Still Remained」では、視覚による認識の本質・美術の在り方/見方を再考するというテーマのもと、様々なメディアを介し、消費されていったイメージを素材とした作品群を発表しました。これは栗棟による刹那的なイメージ・情報を一度破壊し、美術作品として昇華させることは可能か?という検証でもあり、急速化する情報社会の中で「見る」という行為の本質とは何かを鑑賞者へ問う試みでもありました。
今展でも、その問いに対する栗棟の姿勢が見て取れます。
昨今、オンライン上でのコミュニケーションが急速化する中、液晶画面を介して人と人とが対峙する場面が日常的となりました。時間・場所を問わず対面できる環境が整ったことで新しい生活様式が生まれ、便利になった反面、ある種のリアリティの欠如を感じずにはいられない、と栗棟は言います。
3年ぶりとなる今展では、写真史の中でも普遍的なテーマである「ポートレート」というフォーマットを軸に、実在しない人物をモチーフにした作品群を発表します。同展覧会のタイトルにもなっている大作「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。*1」を中心に、約17点の新作を展覧いたします。この機会に是非ご高覧下さいませ。
*1: 同作品が「Kyoto Art for Tomorrow 2021 – 京都府新鋭選抜展 -」において、産経新聞社賞を受賞。
2021-04-03
Information
URL | https://tezukayama-g.com/exhibition/you-may-be-in-this-world-or-you-may-not-be/ |
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Address | 550-0015 大阪市西区南堀江1-19-27 山崎ビル2F |
Other
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