Yoshiyuki Ooe / 大江慶之
タイトル | Untitled |
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Year | 2022 |
Medium | acrylic on canvas |
Dimensions | H364 × W257 × D20 mm |
価格 | Contact Us |
Exhibited | 個展 「くちびるがお好みの味すんねん」 / 2022 |
Provenance | TEZUKAYAMA GALLERY |
ステータス | Shared |
アーティスト
名前 | Yoshiyuki Ooe / 大江慶之 |
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説明
大江慶之は1980年に大阪府に生まれ。現在も大阪を拠点に活動しているアーティスト。当初から自画像を中心とした絵画作品を発表してきましたが、2007年から並行して立体作品も発表するようになる。
これまでに台湾、ニューヨーク、ロンドン、バーゼルといった国外でも発表を重ねるなど、精力的に活躍している。
大江は視点を変えることで、そのものが持つ意味や認識が変化するという事に関心を抱き、作品制作を行ってきた。異質なモチーフを組み合わせる事で固有の文脈から切り離した状態にし、新たなイメージへと転換させる。大江の立体作品には骸骨、鶏頭、昆虫、爬虫類など様々なモチーフがメタファーとして組み込まれている。コラージュ的に構成されたモチーフ同士の関係性に注意深く思考を巡らせる事で、作品は多様な解釈やストーリーへと繋がりを見せる。
2021年より手掛けている絵画作品には、壁にマスキングテープで貼り付けたドローイングや立体作品のマケットを思わせる構造物などがモチーフとして登場する。しかし、それは作家の内省的な部分を語るために取捨選択されたモチーフというよりは、それらから一定の距離を保ちながら、冷静にその状況を眺めている大江自身の視点である事を説明するとともに、大江の絵画作品に対する独自の思考を画面から読み取ることができる。
ドローイングや異素材を組み合わせたマケットを、キャンバスにアクリルという単一の素材(あるいは、絵画を構成する最小限の素材)に置き換えるという行為は、大江にとって単なる物質の転換を指すのではなく、作家にとって私的なものたちを絵画の枠組みの中で構成し直す事によって、統制されたキャンバスの中でのみ成立する視覚言語を付与し、異なる視点や解釈を生み出そうとしていると考えられる。