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横山 隆平 個展『TRAVELING along with LETTERS』
KANA KAWANISHI GALLERYは、2024年9月21日(土)より横山隆平個展『TRAVELING along with LETTERS』を開催いたします。
写真家として一貫して「都市とは何か」を常に探求しつづける横山隆平は、モノクロフィルムのストリートスナップ写真から作家活動をはじめ、現在は、様々な支持体にあらゆる技法でプリントするだけでなく、スクラップ&ビルドを繰り返し変容し続ける都市の複雑な様相を立体的に体現すべく、印刷したプリントを時には自ら洗ったり傷つけたりもしながら、新たなシリーズを積極的に発表し続けています。
渋谷のグラフィティを写した数千枚のアーカイブを多層的な都市風景を新しい写真作品として提示してきた横山ですが、本展では、自らの文化的ルーツを探る内省的な旅を経て、これまでに影響を受けてきた言葉の旋律を取り込んだ新シリーズ〈LETTERS〉を発表いたします。
ひとつの単語、あるいは1枚のプリントだけでは意味を成さない言葉や写真は、量を伴った文脈を形成することで大小の物語を紡ぎ人類の営みを記してきました。「言葉」と「写真」は実は近しいところにあり、路上に転がるそれらを感性を基軸に掬い取った本展の作品たちは、作家の新たな地平を切り開くことでしょう。
流動性が加速し続ける都市の姿をみつめながら、写真家としての揺るぎないアイデンティに立脚し、表現を更新し続ける横山の新たな側面に、是非ご期待いただけましたら幸いです。
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【アーティストステートメント】
これまでに出会ってきた小説や音楽や詩、あるいはもっと簡素な言葉達。
いつのまにか忘れ去られ、意識することのない記憶の深く、顧みられることもなくそれらは、
それでもなお、過ぎてゆく時を重ねる中で不文律のイメージとなり、分かち難く渾然となって紡がれ、
やがてノイズのような旋律となって僕の眼差しの内、静かに響き続けているのだった。
現在になって思えばそれは路上へ、都市と風景を巡る旅へと僕を連れだした、
遠い彼方からの手紙のようなものだった。
僕はまた風景の中へ歩き出すだろう、微かに響く終わらない歌の内に──。
横山 隆平
【アーティストプロフィール】
横山 隆平(よこやま・りゅうへい)
写真家。1979年生まれ。
「都市とは何か」をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を、視点やアプローチを変えながら制作を行う。
主な個展に『HOLES and SCARS』(2022年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『THE WALL SONG / Rebellion and Freedom』(2022年、+81 Gallery – Kyoto、京都)、『WALL SONG』(2021年、BAF STUDIO、東京)、『WALL stanza』(2020年、藤井大丸、京都)、『沈黙と静寂』(2017年、KYOTOGRAPHIE KG+、京都)など。
グループ展に『跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー』(2023年、京都市京セラ美術館、京都)、『STORAGE』(2021年、BLACK STORAGE FUJII DAIMARU、京都)、『Some kinda freedom(横山隆平×長谷川寛示)』(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第8回大理国際写真祭:A new generation of Japanese Photographers』(2019年、中国・大理)、『off the record vol.12 aube artistique』(2019年、In )( between gallery、フランス・パリ)など。
主な作品集に『風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』(2018年、BUFFALO PRESS)など。
写真家として一貫して「都市とは何か」を常に探求しつづける横山隆平は、モノクロフィルムのストリートスナップ写真から作家活動をはじめ、現在は、様々な支持体にあらゆる技法でプリントするだけでなく、スクラップ&ビルドを繰り返し変容し続ける都市の複雑な様相を立体的に体現すべく、印刷したプリントを時には自ら洗ったり傷つけたりもしながら、新たなシリーズを積極的に発表し続けています。
渋谷のグラフィティを写した数千枚のアーカイブを多層的な都市風景を新しい写真作品として提示してきた横山ですが、本展では、自らの文化的ルーツを探る内省的な旅を経て、これまでに影響を受けてきた言葉の旋律を取り込んだ新シリーズ〈LETTERS〉を発表いたします。
ひとつの単語、あるいは1枚のプリントだけでは意味を成さない言葉や写真は、量を伴った文脈を形成することで大小の物語を紡ぎ人類の営みを記してきました。「言葉」と「写真」は実は近しいところにあり、路上に転がるそれらを感性を基軸に掬い取った本展の作品たちは、作家の新たな地平を切り開くことでしょう。
流動性が加速し続ける都市の姿をみつめながら、写真家としての揺るぎないアイデンティに立脚し、表現を更新し続ける横山の新たな側面に、是非ご期待いただけましたら幸いです。
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【アーティストステートメント】
これまでに出会ってきた小説や音楽や詩、あるいはもっと簡素な言葉達。
いつのまにか忘れ去られ、意識することのない記憶の深く、顧みられることもなくそれらは、
それでもなお、過ぎてゆく時を重ねる中で不文律のイメージとなり、分かち難く渾然となって紡がれ、
やがてノイズのような旋律となって僕の眼差しの内、静かに響き続けているのだった。
現在になって思えばそれは路上へ、都市と風景を巡る旅へと僕を連れだした、
遠い彼方からの手紙のようなものだった。
僕はまた風景の中へ歩き出すだろう、微かに響く終わらない歌の内に──。
横山 隆平
【アーティストプロフィール】
横山 隆平(よこやま・りゅうへい)
写真家。1979年生まれ。
「都市とは何か」をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を、視点やアプローチを変えながら制作を行う。
主な個展に『HOLES and SCARS』(2022年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『THE WALL SONG / Rebellion and Freedom』(2022年、+81 Gallery – Kyoto、京都)、『WALL SONG』(2021年、BAF STUDIO、東京)、『WALL stanza』(2020年、藤井大丸、京都)、『沈黙と静寂』(2017年、KYOTOGRAPHIE KG+、京都)など。
グループ展に『跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー』(2023年、京都市京セラ美術館、京都)、『STORAGE』(2021年、BLACK STORAGE FUJII DAIMARU、京都)、『Some kinda freedom(横山隆平×長谷川寛示)』(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第8回大理国際写真祭:A new generation of Japanese Photographers』(2019年、中国・大理)、『off the record vol.12 aube artistique』(2019年、In )( between gallery、フランス・パリ)など。
主な作品集に『風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』(2018年、BUFFALO PRESS)など。
Galleries (Click to see works)
4-7-6 Shirakawa, Koto-ku, Tokyo