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土肥美穂 Miho Dohi

HAGIWARA PROJECTSでは、近年海外で高い評価を受けている彫刻家、土肥美穂の個展を開催いたします。本展は、弊ギャラリーで4年ぶり3回目の個展となります。

土肥は、真鍮や銅板、糸、布、紙や木材といった様々な素材と塗料を組み合わせて立体作品を制作します。素材の形や質感、色などがお互いに及ぼす作用を丁寧にすくい取りながら、時に実験的ともいえるような方法でそれらを組み合わせていきます。テーマや完成形を決めず、未知のものを作り出す可能性をひたすら探りながら生まれる作品は、構造の要素がそれぞれ不均等に拮抗しながらも、全てが確信的に調和しており、有機的ともいえる存在感を呈しています。土肥はそのようにして出来た作品を「buttai (物体)」と呼んでいます。buttaiは観る人によってさまざまなものを想起させますが、なにか一つの意味や既存の認識に固定されることを拒みます。

本展は、全て新作の立体作品で構成されます。作品は台座に置かれるだけでなく、壁にもかけられ、鑑賞者が視線を動かして、色々な角度からその有機的な物体を楽しむことを促します。観る人の解釈をオープンにしている作品からは、内包された作家の熱量と、確かな作品の強さを感じることができるでしょう。

土肥 美穂 (どひ みほ)2002 年東京造形大学大学院彫刻科研究生修了。主な個展に、Gordon Robichaux (2021, ニューヨーク, 米国)、The Renaissance Society at the University of Chicago(online)( 2020, シカゴ, 米国)、Crèvecœur (2020, パリ, フランス)、 "ショーケースギャラリー 土肥美穂” 横浜市民ギャラリーあざみ野(2020, 横浜)、Nonaka-Hill (2018, ロサンゼルス, 米国)、Lulu (2017,メキシコシティー, メキシコ)、HAGIWARA PROJECTS (2016, 東京) など。主なグループ展に、”Sweet Home” (2021, CPM Gallery, ボルチモア, 米国)、 “Miho Dohi / Josh Brand” (2020, La Maison de Rendez-Vous, ブリュッセル, ベルギー)、 “City Prince/sses” Palais de Tokyo (2019, パリ, フランス)、 ”Natsu no Tobira - curated by Jeffrey Rosen” Shane Campbell Gallery (2017, シカゴ, 米国)など

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1-13-6-1F Tokiwa, Koto-ku, Tokyo

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