梅田正徳「THINK FLOWER」
イムラアートギャラリーでは、初めてとなる梅田正徳の個展を開催いたします。梅田正徳は、1941年生まれ、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科を卒業後、イタリアに渡り、オリベッティ社のコンサルタントデザイナーとして、エットレ・ソットサスと協働します。 81年からは、ソットサスの主宰するメンフィス・グループの活動にも参加しました。日本には79年に帰国してウメダデザインスタジオを設立、家具のデザインにとどまらず幅広くデザイナーとして活躍し、数々の賞を受賞しています。
「日本的なイメージやコンセプトを西欧の造形言語によって文脈を構築すること」[i]で梅田の和魂洋才ともいえる独創的な世界観は表現されています。「日本的なるモノとは主として現代生活に継承されている伝統的美意識の引用であり、それらは茶道のワビ、サビの世界、四季のうつろい、幽玄なる自然美、禅の東洋的宇宙観、プリミティブな土着信仰と民話、武道の精神性と規範、花鳥風月を愛する俳人の心、絢爛豪華な歌舞伎、華麗な伝統工芸、神聖な儀式、祭りの興奮と陶酔、そして浮世絵や遊郭のエロティシズムなどそのモチーフは数限りない。」[ii] こうした日本的美意識は、常に梅田のデザインのインスピレーションの源でもありました。
京都国立近代美術館には、メンフィスのために制作された「タワラヤ」が収蔵されています。また、香港に昨年オープンした美術館M+には、147点の作品が買い上げられコレクションされており、海外での注目も高まっています。本展では、最新作の椅子「PEONY」と「SAKURA」の2点を発表いたします。自然との共生をイメージして制作された作品から、梅田の尽きることのないデザインの源泉の一端を感じていただければと思います。
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梅田正徳 / Masanori Umeda
1941年生まれ。桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。67年にイタリアへ渡り、70年よりオリベッティ社のコンサルタントデザイナーとして、エットレ・ソットサスと協働。 79年に帰国後、ウメダデザインスタジオを設立。 81年からは、ソットサスの主宰するメンフィス・グループの活動にも参加。 現在、家具デザインにとどまらず幅広くデザイナーとして活動を続けている。主な受歴に68年第一回ブラウン賞(ドイツ)、81年ディスプレイデザイン最優秀賞、91年日本インテリアデザイナー協会賞などがあり、数々の国際展に参加している。
「日本的なイメージやコンセプトを西欧の造形言語によって文脈を構築すること」[i]で梅田の和魂洋才ともいえる独創的な世界観は表現されています。「日本的なるモノとは主として現代生活に継承されている伝統的美意識の引用であり、それらは茶道のワビ、サビの世界、四季のうつろい、幽玄なる自然美、禅の東洋的宇宙観、プリミティブな土着信仰と民話、武道の精神性と規範、花鳥風月を愛する俳人の心、絢爛豪華な歌舞伎、華麗な伝統工芸、神聖な儀式、祭りの興奮と陶酔、そして浮世絵や遊郭のエロティシズムなどそのモチーフは数限りない。」[ii] こうした日本的美意識は、常に梅田のデザインのインスピレーションの源でもありました。
京都国立近代美術館には、メンフィスのために制作された「タワラヤ」が収蔵されています。また、香港に昨年オープンした美術館M+には、147点の作品が買い上げられコレクションされており、海外での注目も高まっています。本展では、最新作の椅子「PEONY」と「SAKURA」の2点を発表いたします。自然との共生をイメージして制作された作品から、梅田の尽きることのないデザインの源泉の一端を感じていただければと思います。
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梅田正徳 / Masanori Umeda
1941年生まれ。桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。67年にイタリアへ渡り、70年よりオリベッティ社のコンサルタントデザイナーとして、エットレ・ソットサスと協働。 79年に帰国後、ウメダデザインスタジオを設立。 81年からは、ソットサスの主宰するメンフィス・グループの活動にも参加。 現在、家具デザインにとどまらず幅広くデザイナーとして活動を続けている。主な受歴に68年第一回ブラウン賞(ドイツ)、81年ディスプレイデザイン最優秀賞、91年日本インテリアデザイナー協会賞などがあり、数々の国際展に参加している。
2022-03-08
Information
URL | https://www.imuraart.com/exhibition/2022/02/think-flower.html |
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Address | 〒606-8395 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 |
Other
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