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Gabriel Hartley ガブリエル・ハートリー "Mosslight"

この度HAGIWARA PROJECTSでは、8月26日よりガブリエル・ハートリーの個展「Mosslight」を開催いたします。弊画廊では初個展となります。

ハートリーは、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで美術の学士号を取得したのち、ロンドンやニューヨーク等で作品を発表しながら、現在は拠点を東京に移して活動を続けています。主にレイヤリングや木彫、サンディングといった技法を使った絵画を手がけていますが、彫刻、陶器作品へ作品を展開するなど、多様なアプローチを用いて自身の表現を深めています。
本展では、薄く透明性のある布を用いて、染み込ませるように何層にも絵の具を重ねた絵画作品を発表します。都市や空間の持つ独自のキャラクター性を意識しているという作家は、自身の活動場所を移した環境の変化による気づきを、作品に取り入れています。それまであまり意識したことがなかったという緑色や黒を使い、苔にさしこむ幾重にも交差する光や時間の感覚を、自身の作品の中で再構築することを試みます。
様々な筆致で描かれた画面は、大胆さと静けさを併せ持ち、平坦さと深みを同時に伝えます。時間をかけてみていると、表面下にピンクや赤といった華やかな色や、何かの形のような複数のイメージが散りばめられているのがわかります。それらのイメージは、建築物や動植物、水面に移る光の痕跡など、作家が日々書き留めるドローイングや写真から選ばれ組み合わされたものです。絵画と写真、平面と奥行きなど、一見相反する要素を融合させ、光や時間帯によってゆらぎ方が変わる作品に対峙するとき、鑑賞者は解釈や再解釈を自由に楽しむことができ
ます。


作家略歴:
ガブリエル・ハートリー
1981年、イギリス、ロンドン生まれ、東京在住。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(ロンドン)で美術の学士号を取得。ロイヤル・アカデミー・スクールズ(ロンドン)を修了。近年の展覧会に「Skies」(solo) Seventeen (2022, London)、 「[FIGUR] by HAGIWARA PROJECTS」 CADAN有楽町(2022, 東京)、 「Postcards」 (solo) im labor (2021, 東京)、「OF」(solo) Seventeen (2020, ロンドン)、「 Waterwood」(solo) Foxy Production (2019/2020, ニューヨーク)、「 The Sleeping Procession」 CASS Projects, Cass Sculpture Foundation (2018, サセックス、イギリス)、「 Landscapes」(solo) Seventeen (2018, ロンドン)、「 A Rose Without a 'why', It
blooms because it blooms」 Carl Freedman Gallery (2016, ロンドン)など

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