ステータス: ギャラリー

作品フォロー中フォロワー
39730
朝海陽子展 「touch」
無人島プロダクションでは、朝海陽子展「touch」を開催いたします。
朝海の個展は無人島プロダクションでは約6年ぶりとなります。

2020年世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、日本も感染対策として社会的距離や三密を避けるなど、様々な境界が引かれました。
2016年から「モビリティ(移動性、流動性)」をテーマとした写真作品を撮り続けている朝海にとって、この移動制限は視線の転換点のひとつとなりました。これまでのありふれた日常が「非日常」となり、新たに出現した移動のない「日常」の出来事に目を向けるようになったのです。

本展は、ステイホームの中で朝海が見ていた日常の景色を題材とした新作映像作品《Bubble》を起点に、コロナ禍に制作された新作の写真シリーズ《ヒグラシ》と、コロナ禍以前に撮影された写真シリーズ《Meals》を配し、時間や空間の境界をまたぐように構成されます。

《ヒグラシ》は朝海の自宅近くの河川敷に毎夜花火をするために集まる人たちを観察し記録した写真です。花火は日本の夏の風物詩であると同時に、鎮魂や疫病退散を目的として打ち上げられてきたという歴史があります。コロナ禍での新たな生活様式の中で、行き場を制限された人々がマスクをした姿で花火に興じる姿は、人々のつどいや繋がりをより強く意識させ、まるで儀式を行っているかのようにも、また失われた日常を取り戻そうとするかのようにも見えます。

《Meals》は、食事の時間をテーマに、2018年に人々の夕食後の風景を記録したものです。気軽に他人の家に訪問することが困難となった現在、その人たちのおかれている環境や背景、関係性だけでなく、否応なしに増してゆく「ホーム」の存在をも映し出すこととなったのではないでしょうか。

非日常が日常へと変換されてゆくなか、いま現在もソーシャルディスタンスの渦中にいる私たちにとっての「touch」とは。
ぜひ会場でご覧ください。
2021-12-09

Information

URLhttps://www.mujin-to.com/exhibition/touch/
住所東京都墨田区江東橋5-10-5

その他

八木良太展「浦島太郎の宇宙旅行」
無人島プロダクションでは、6月29日より8月1日まで八木良太展「浦島太郎の宇宙旅行」を開催しています。
South South Project "I draw, therefore I think"
無人島プロダクションはグローバルサウスからアートを発信するSouth Southによるキュレトリアルプロジェクト第一弾「I draw, therefore I think」に参加しています。本展はジティッシュ・カラット氏をキュレーターに迎え、29カ国、28ギャラリーから60人の作家が参加するドローイングにフォーカスしたオンライン展覧会です。無人島プロダクションは田口行弘のドローイングを展示い...
加藤翼展「縄張りと島」は9月20日まで
東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の加藤翼展「縄張りと島」はいよいよ会期も残すところあとわずかとなりました。 最終日の9月20日(月・祝)は混雑が予想されますので、お早目にご来場ください。 ☆現在発売中の美術手帖10月号に、加藤翼のインタビューが16ページにわたって掲載されています☆ -------------------- 加藤翼「縄張りと島」 期間:20...
荒木悠展「双殻綱:第二幕」|Yu Araki "Bivalvia: Act II"
無人島プロダクションでは、荒木悠展「Bivalvia: Act II|双殻綱:第二幕」を開催します。 本展は荒木悠が2017年に無人島プロダクションで開催した個展「Bivalvia: Act I|双殻綱:第一幕」に続く第二幕となる展覧会です。前作から約4年半、いよいよ2つの映像からなる「双殻綱:第二幕」を公開する運びとなりました。 本展のメインとなる映像インスタレーションは、左右に分...
温泉大作戦
無人島プロダクションは9月10日 (土) よりら9月25日 (日) まで、東京のギャラリーが海外ギャラリーをホストするイベント「温泉大作戦」の一環として、ヨーロッパから2つのギャラリーを迎え、作家5名によるグループ展を開催いたします。 ゲストギャラリー: Galerie Gregor Staiger (チューリッヒ、スイス / ミラノ、イタリア) Jan Kaps (ケルン、ドイツ...