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渡邉庸平 「Spoon」

この度HAGIWARA PROJECTSでは、2月4日より渡邉庸平の個展「Spoon」を開催いたします。弊画廊で4年ぶり2度目となる本展では、新作の平面作品および立体作品を発表します。

渡邉は、写真や絵画、立体、また時にパフォーマンスを通して、世界の見かたに対する問いを提示します。作家は反射や透過、光、影といった現象や、絵の具の垂れた痕跡やしみ、吊るすといった身体的行為など様々な要素を含む作品を断片的に配置し、座標や複数の視点など、空間や時間の認識も暗示させることで、複合的な知覚体験を生み出します。ミニマルに研ぎ澄まされた硬質さをもつだけでなく詩的な表現も兼ね備える渡邉の世界観は、鑑賞者の作品への心的距離を揺さぶり、作品の外側にある風景を想像させるでしょう。概念や言語では言い表すことのできない人間の想像力に向き合う作家の姿を通して、わたしたちの自己存在の省察へ促します。

「ユーモアの言えないオウムに何を教えたらいいだろうか?
蟻の歩行は左右にそれぞれ前あし、中あし、後ろあしの六本でそれらの左右のあしの組み合わせでおこなわれる。右前あし、左中あし、右後ろあしの三本、その後に左前あし、右中あし、左後ろあしの三本、この二つの繰り返し。「うまくやるとよい身体が手に入るらしい」のようなこと。孤独のモノマネなど。」(アーティストステートメントより)

参加ギャラリー (クリックして作品をみる)

1-13-6-1F Tokiwa, Koto-ku, Tokyo