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城戸保「駐車空間 / 絵画建築 / 案山子」

この度、HAGIWARA PROJECTSでは、6月5日(土)より、城戸保による写真展「駐車空間/絵画建築/案山子」を開催します。
城戸は昨年、品川の原美術館の最後のグループ展「光-呼吸 時をすくう5人」に参加し、多くの関心を集めました。
今回の展示では、新たに撮り下ろした作品から、「駐車空間」「絵画建築」それに「案山子」という3つのテーマを扱った作品39点を発表します。

城戸が写す対象は、郊外や住宅地といった私たちのすぐ周りにある風景です。しかし、特定の場所や対象物の意味や用途そのものを写すことが目的ではなく、光によって鮮明に浮かび上がる色彩や、陰影によってもたらされる形や構図といった、絵画的な空間を写し出すことに興味があります。城戸によって「描かれた」風景写真は、わたしたちが見過ごしている世界の豊かさを提示します。

展覧会ステートメント:
“「風景画」のシリーズを継続していると、さらに細分化して「駐車空間」「絵画建築」「案山子」のポートレートという3つの題材を意識するようになった。いずれも「もの」そのものへの関心ではなく、 それらが存在する状況や空間、色彩や光の現象の介入による写真空間であり絵画空間への興味である。
「この場所は既に知っている」という思い込みをするべきではない。
何かを決めつけることは、わずかな気付きや驚きの機会を遠ざけることになる。同じ場所は同じではなく、人知れず何かが進行している。
満開の梅が雨で散った日の夜、猪の親子が側の道路を横断するかもしれない。
「突然の無意味」としか言いようのない思いがけない風景や状況との出会いは、いつも何の前置きもなく唐突にやってくる。
よく晴れたおだやかな春「世界の裂け目」は、突然開かれる。” 城戸保

参加ギャラリー (クリックして作品をみる)

1-13-6-1F Tokiwa, Koto-ku, Tokyo

作品