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天野祐子|堀内悠希 Yuko Amano | Yuuki Horiuchi "See the Light"

この度Hagiwara Projects では、3月30日(水)より、天野祐子と堀内悠希による二人展 「See the Light」を開催いたします。

天野祐子は1985年生まれ。写真家として、様々な展示や媒体、プロジェクトで作品を発表しています。天野は、身近な景色だけでなく、時に雪山や離島に赴き自然の風景や現象を撮影します。川の水面に浮かぶ砂や、樹氷、岩や石、剥がれ落ちた樹皮、木々にとまる鳥など、その土地の断片的な事象を記録し、それらのイメージの背景にある永遠の時間の存在と、シャッターをきるという限られた特別な瞬間の関係性を捉えようとしています。今展では、ヨーロッパのとある修道院の食事後のテーブルを撮影した作品も初披露します。複雑な歴史を背景に抱えながら続く人々の営みにも作家の真摯で力強い眼差しが向けられています。

堀内は1990年生まれ。現在、ポーラ美術振興財団在外研修員としてロンドンに滞在しながら制作をしています。堀内は、身の周りの事物や自然界の事象を相対的に見つめ、そこに内在する普遍性を捉えようと、絵画や写真、映像、インスタレーションなど多彩な手法で表現します。それは、見上げた空の色、足元のアスファルトの模様など、何でもない日々の一端が普遍的な事象へと繋がり広がる瞬間を見出すような行為であり、世界のありようを探る試みとも言えます。本展では、新しい挑戦ともなる大ぶりの新作ペインティングのほか、近年の平面作品で構成される色彩豊かな展示を披露します。

本展覧会タイトル『See the Light』という言葉には、「光明を見出す」「ことの真理を知る」という意味があります。世界と対峙したときに感じる真理や言語化出来ない思いを、天野は自然や人々の営みに自らを対峙させその瞬間を撮影することで、堀内は、あらゆる事象との関係性の中で偶発的に立ち現れる普遍的本質をすくいあげ、その一片を描き示すことで表現します。手法は異なれど、おなじように真理を追い求める二人の作家。不可視なものへ研ぎ澄まされたそれぞれの表現をぜひご覧ください。

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1-13-6-1F Tokiwa, Koto-ku, Tokyo

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